私の3.11まんまるリレー みよこ


「私の3.11まんまるリレー~さとうみよこ~」
3.11が近づき津波映像がまた流れ始めましたね。心がざわざわする中、私たちの団体も多くの取材が入っています。
そこで、もう少し、私たちのことを知ってもらえるように、活動を応援してもらえるように、3.11に向けリレーを開催します。
長文です。
被災の程度、内容を比べるものではありません。現在、まんまるの運営スタッフの思いを読んでいただけたらと思います。
2011年3月11日、私は5か月の娘を3歳の息子と花巻市内の自宅にいました。聞いたことのない携帯速報アラームと同時に、大きな大きな地震。家が崩れると思い、子供を机の下に隠し、長い地震が終わるまで息子を励まし続けました。
収まると同時に、娘をおんぶし、すぐに外に出ますが、雪が降り、余震と寒さに震えました。
携帯で翌日予定されていた料理教室の岡本正子さんに連絡が取れましたが、すぐに電波が途絶えました。
私たちは、津波を知らずにいました。
あれから、5年。
娘は5歳になり、息子は8歳になりました。
「なぜ、被災地に通い続けるのか?」と記者さんに聞かれました。それは、出会った被災地のママたちのなかに、かつての私に似た女性がいるからだと思います。
実母にも頼れず、夫にも本音でなんでも話せるわけでもない。そんな不安なママの一人だった私。サロンで出会うママのなかには、かつての私に見せる女性がいる、私だけに心の内を、打ち明けてくれ、少しだけ気持ちが楽になる女性がいる。だから、私は通い続けるのだと思います。
医療者なのに、直後に何もできないくやしさ、苦しさを感じた5年前。私は「支援する立場」に縛られていました。
被災地支援をきっかけに仲間と立ち上げた「まんまるママいわて」今は、岩手県内だけではなく、県外からの多くの応援をもとに、専門職だけではなく、ママに支えられています。
ママと専門職、ママとママをつなげる。
未来の宝の元の子供を産み育てる母親たち、女性たちが幸せでありますように。
男性も女性も、老いも若きも、自分の命を輝かされるように、
自分を大事にできる世の中にしていきたい。
「まんまるママいわては、夢を広げる形」
これからも、復興支援で終わらない。
でも、震災がなければ、始まらなかった。
5年目も応援お願いします。
代表佐藤美代子

 

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